日本企業で働くことと、どういう違いかあるんだろう?
インターナショナル人材に特化した人材紹介会社Conerstone recruitment Japanの共同創業者でありマネジメントディレクターのMattさんと、お話してみました。
▼Cornerstones Recrument Japan
❀ まずはじめに、、、Mattさんの宮城での思い出は?
私は仙台には何度か行ったことがあって、とても気に入りました。特に屋根付きのショッピング街は、とてもユニークだと思いましたよ。
そして、街としてとても良いサイズ感で、住むのにちょうどよいと思います。
それから、松島にも行きました。本当に美しかったです。
❀ ロンドンで働くのと、日本で働くのと、どんな違いがあると感じましたか?
Mattさんは、イギリス出身。ロンドンで働いた経験もあるので、聞いてみました!
私が日本に来た時、とても大きなショックを受けましたよ。
はじめに感じたのは「なんてオフィスが静かなんだ!」ということ。私はこれまでとても騒がしいオフィス、みんなが活発に話しているようなオフィスに慣れていたので、これは本当にとてつもない衝撃でした。
ほかにも違いはあります。例えば日本だと、物事がより組織化されているように思います。よく計画を立てます。ですから、ミーティングが多いですし、それにかける時間もとても長いです。
イギリスで働いていた時のミーティングは、みんな忍耐強く、とても短く、それでいてとても活発な環境です。もしあなたがスタッフレベルだとしたら、こちらのミーティングのほうが、自分の声を聞いてくれていると容易に感じることができるでしょう。日本はもう少し年功序列のようなレベルを重んじるようなところがあります。
これは批判ということではなく単なる事実として受け取っていただきたいですが、もしあなたが女性なら特に、イギリスのほうがよりキャリア形成のスピードが速く、かつ平等に感じられると思います。私が感じるのは、対応が異なるということです。例えばイギリスで数年現場から退いていたとしても、戻ってきたときに、当時と同じポジションと責任を負うことが期待できます。
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近年のコロナ禍における働き方の柔軟性に関して、日本はとても良い対応をしていると思います。もちろん、Covidは明らかに悪いものではありますが、これにより働く環境が変わったのも事実です。現在、私たちがサポートした候補者には出社とリモートを両立するハイブリッド型の働き方や、完全にリモートワークを希望する方がいますが、それを実現できるという環境になりました。しかしこれは、3年前には聞くことが出来なかったような質問だと思います。
私は求職者に自身の生活のことをもっと考えることができることや、どのように働きたい多いのかを考えて良いんだということを伝えることは良いことだと思っています。そうして、会社が取り組もうと進んでいくのです。私は働き方に対してとても柔軟な考えを持っているので、コロナ禍からのこのような変化はとても良いこととして受け入れています。
❀ 地方の採用環境はどう?
主にビジネスの拠点としては東京で、ビジネスレベルの英語を話すような方を対象としています。私たちのマーケットは東京の中でもとても中心的なエリアで、たいていの国際的な企業は東京のみにオフィスを持ちます。しかし、その中でもいくつかの会社はもう少し離れた場所に会ったりもします。製造工場などはもう少し国内企業よりで、日本語を話せることが大切ですが、その中でもバイリンガル人材を必要とする企業もあります。
本当にいろんなジャンルの企業と出会うことができるので、この仕事はとても面白いですね。
❀ インターナショナルな会社で働くにあたって、知っておいた方が良いこと
まず文化が違うので、マネジメントのスタイルが異なるはずです。もしマネージャーが日本人でないのであれば、あなたのパフォーマンスに対して、彼/彼女はより直接的で速いフィードバックや建設的な批判をくれるでしょう。もしあまりフィードバックを受けずに同じようなことをやってきたような環境にいる場合は、まずこのことは知っておくべきでしょう。
それから、「自分の考えを述べる」という準備もしておくべきだと思います。
私の会社では、何か問題があれば私に言ってほしいし、アイデアやフィードバックがあれば言ってほしいと思っています。そうすることで、自分の声を聞くことができ、より多くのフィードバックが得られると思うのです。
そして、物事が少し構造化されていないかもしれないと思うので、それをすることで日本のビジネスや意思決定がもう少し早く行われるようになると思います。
国内企業に比べると、外資系企業で働く平均給与は20%ほど高く、キャリアパスも勤続年数で決まるわけではありません。キャリアパスは、あなたのパフォーマンスに基づいて決定されます。
個人的には、この点がとても気に入っています。これはとても新鮮なことで、入社してくる人全員に言っています。例えば、当社では、男性も女性も、国籍も年齢も関係ありません。
その人がどれだけ優秀であるか、どういう姿勢でいるか、それだけがキャリアの成功要因です。
どのようなポジションの人でも、会社によっては十分な経験を積んでいなくてもチャレンジすることができます。
私は自分のビジネスを宣伝するつもりはありませんが、少しお話すると、リクルーターはこれらの企業との関係を持っているので、実際にリクルーターに話をするのが良いと思います。
そうすれば、適切な態度でクライアントに提案し、チャンスを与えることができます。
それが私たちの仕事の醍醐味だと思います。
面接の準備で、彼らが持つかもしれないすべての質問に対して、多くの価値を提供することができるのです。
❀ Mattさんからメッセージ
転職を考えるのは大きなステップですが、まだ転職するかどうか迷っているのであれば、私たちのような人と話をするだけでも、転職しなければならないわけではありません。
ただ、どんなものがあるのか、どんな選択肢があるのか、少しは知ることができますし、引っ越しを考えているのであれば、まだ決断する必要はないでしょう。臆することなく、相談できる人に相談しましょう。
英語版の podcastは、下記のリンクから聞けます!
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